正月 ⑬ ウサギ追いし・ハーモニカ   

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林の中のテント村。中をのぞいてみた。5-6人はゆったりのスペースがあった。でも、いびきとか寝言とか、あったりしたら、大変だろうなと、ふと思ったが、そんなのは、贅沢というものだ。ここは、避難村のテントだ。深夜の冷え込みは、弱者にツライはず。昼のやわらかい日差しを浴びてベンチで憩う男性(ふたりとも30前半の若さ)の会話を耳にした。「昨夜帝国ホテルを見上げる公園のベンチに座っていたら、中年の女性が近寄ってきて、ここで寝るんですか?」と言って、小さな紙袋を差し出してくれた。「中には、お菓子が。子どもの頃に食べたミルクキャラメルが美味しかった」と。この男性ら、今夜は何処で寝るんだろうか。このあと炊き出しの夕食を食べたら、移動。また明日の朝食に来るんだと。ネオンの見えるところが、いいんだと。
 野外音楽堂の方角から、ハーモニカの音。「ウサギ追いし かの山・・・ふるさと」だけを、何度も何度も繰り返し吹いている。弱弱しいボリュームだけれど、寒い空気の中を確かに響いてくる。「志をはたして・・・♪ いつの日にか 帰らん・・」 ハーモニカを吹いている男の息(意気)が、流れてくる。聴く人のこころをゆさぶり響く音だ。音楽のもつ力がある。聴いているときは何故か、寒くはない。そうだ!明日がある。がんばれ♪
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by iso129 | 2009-01-02 14:46 | づ・れ・づ・れ・草

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