札幌タイムス寄稿文   

 夢の北海道新幹線

 毎日のように利用している地下鉄千代田線ですが、=はやて スーパー白鳥で行く冬の北海道、洞爺湖・函館=の車内広告が、旅心を誘っています。函館まで7時間、洞爺まで9時間、札幌までは10時間かかる。これを札幌―東京間をわずか3時間57分、札幌ー新函館間を45分(現在約3時間)で結ぼうというのが、新幹線整備計画です。ことしからさらに加速し始めた夢の超特急計画ですが、道民の永年の悲願や、いかに・・・。
新青森―札幌間(360キロ)を結ぶ北海道新幹線。先月12月16日整備新幹線に係る政府・与党ワーキンググループが開催され、できる限り早期に完成することを前提に、平成21年末までに認可するための所要の検討を進める合意をみた。その内容は、札幌―長万部間(整備方式は要検討)を着工し早ければ2019年度に完成する。財源不足から長万部―新函館間(87キロ)は、着工見送り。新八雲駅部の設計等を行うとした。つまり、全線着工がいつになるかは、未だ霧の中。夢の超特急のゴールラインは、ことしこれから行われる衆議院選挙の結果、その政権の行方いかんによっては、未だ不透明のままですよということです。
整備新幹線は「政治新幹線」と言われるほどに地域の政治の力が働く。これまで東北の津島雄二元厚労相(与党PT座長)、九州の久間章生元防衛相、北陸の森喜朗元首相らが、強引な力合戦をしてきた。ここにきてようやく北海道選出国会議員が力をつけ始めた。04年9月の第二次小泉内閣で武部勤氏が自民党幹事長に。06年の安倍内閣で中川昭一氏が党政調会長、07年の福田内閣で町村氏が官房長官と要職に就任した。麻生内閣では、中川氏が財務大臣となり、与党PTに新たに武部氏が加わった。麻生太郎内閣の支持率が下降する一方の中で、総選挙を意識し、着工区間をめぐる今回の政治のかけ引きは、熾烈だった。北海道、北陸、九州のいずれも部分着工で決着という政治力学が働いた。
鳩山由紀夫民主党幹事長は、札幌延伸について「北海道経済から見て良かった。できたものをやらないという議論に戻ることはないと思う」と、次の衆議院選で政権交代があっても「札幌延伸」の方針は堅持する方針だ。党内には、「事業を総点検し、新幹線を含む社会資本整備計画を作り直す必要がある」との計画見直し論も根強くある。北海道新幹線は、積極推進か見直しか、悩めるハムレットの心境だ。
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by iso129 | 2009-01-14 18:38 | づ・れ・づ・れ・草

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