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市選管に署名簿提出VS施政方針演説で新病院建設を力説   

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 「新病院整備基本計画の是否を問う住民条例を実現する会」は集めた署名簿を、22日月曜日市選管へ提出しました。今日23日の新聞各紙は、いっせいに報道(写真入が目をひきました)しました。
 署名数は31,742名分。地方自治法による直接請求に必要な署名数は、有権者の50分の一の8,000人。それを大きく超えました。
 この実現する会の活動については、微力ながら、朝の新松戸駅頭を始め、新松戸ダイエー前や近所にある橋の上などで、道行く人に協力をお願いしました。このことを今朝の駅頭マイクでも、朝刊・新聞報道についてお知らせして、市民の皆さんのご理解とご協力に重ねて感謝申し上げます、とお伝えしたところです。
 
 しかし、これから先が、市民の声を市政に反映してゆくための市民へのPR活動が肝要だと考えます。

 まず選管で選挙人名簿に記載されているかどうかの「署名簿審査」(最長スケジュール20日以内)が行われ、3月中頃に「署名簿の縦覧」(同:7日間)がされます。
 実現する会は、市長に条例制定の「本請求」(同:5日以内)を提出します。
これを受けて市長は、条例案の賛成・反対を問う「市議会を召集」(20日以内)することになります。順調に行けばこれが4月中旬頃。
賛否を問う臨時市議会で、賛成ということになれば、住民投票は40日以内に行わなければなりません。(5月23日?)

 住民投票が決まれば   → 新病院建設反対運動

 住民投票が否決されれば→ 議会解散署名運動 ・ 市長選
 

 新病院の移転問題は、6月13日投開票の予定である市長選挙の争点にしたいと、現川井市長は一月中旬に、5選を目指す立候補を表明しています。
 そして本日開かれた3月議会初日の施政方針演説で、川井市長は一時間を越えるの最後の時間をつかって、重ねて力説しました。

 「・・・しかし、この新市立病院の建設計画に対しまして、その是非を問う住民投票条例制定の請求のため、署名活動が行われておりました。
 仮に、計画通りに進まず、滞ってしまった場合、現在の市立病院の将来は、さらに厳しい状況に追い込まれ、閉鎖する恐れすらあり得るとの強い危機感を持っております。
 だからこそ、新病院の早期実現を期待している多くの市民の皆様、患者さん、医師・看護師等の医療従事者の切なる希望を汲み取り、一日でも早く安全で快適な環境を整え、大切な命を守るため、充実した施設の中で治療が受けられる病院にしなければなりません。 これこそが、本市の悲願であり、達成することが、私の使命でもあります。・・・・」(後ろ略)と。

 地方自治法の規定では、有効署名が松戸市の場合だと約8,000名以上なら、市長が市議会に住民投票条例案を諮るとあるのみで、法的拘束力はありません。
 

 市は今3月議会に新病院建設事業の予算として、
病院建設関係の予算156億円(継続費)を計上しました。
 
   平成22年度      0円
   平成23年度  6,254百万円
   平成24年度  9,381百万円
   合計     15,635百万円

 住民投票条例を制定する署名活動が行われている状況で、前代未聞の初年度が0円計上の継続費を予算要求しています。強気な市政運営が伺われます。市議会でどのような議論になるかわかりませんが、まず予算を審議するのは、市立病院建設特別委員会です。(開催日程は今日現在未定ですが)
 前回通も多くの市民がつめかけましたが、今回も傍聴しようではありませんか。
 仮に特別委員会で可決された場合は、3月24日(水)の市議会の本会議において、評決されることになります。議決されれば、新病院建設事業を市議会として、正式に認めたことになってしまいます。

 実現する会では、
「一ヶ月間の限られた、しかも捺印と生年月日を記載が条件という、厳格な署名活動でしたが、思った以上の反応がみられ、多くの市民にも身近な問題となったことを痛感させられました。
 今回の結果については、民意を無視せずに真摯に対応して欲しい。
 また秋には、任期満了の市議会議員選挙が予定されています。松戸市の将来のため、かつ市民のために考え行動する議員の活動を、じっくりと観察してゆきたい」としています。

 
 現在の市立病院がある上本郷地区の町会、そして北松戸商店会から始まった「小さな一歩・勇気ある一歩」が、一ヵ月後には三万人を超える署名となりました。大変重いものと思っています。市長も、議会も、市民のこの意思の表明を無視できるものではないと思います。 
 住んでいるマンションの近くの新松戸4丁目・水琴橋の上で署名活動をお願いしていたときに、外出帰りの年配の方が、「手が冷たくなって旨く書けませんが、よろしくお願いいたします」と。
 一筆、一筆に込めたご婦人の想いをはじめ、足を止めて話をしながら署名・捺印をいただいた市民の気持ちをしっかりと受けとめました。一人の議員として、初心を忘れずに足で稼いで一歩、一歩の歩みというものを、忘れてはならない、とあらためて考えさせられました。どうぞ、市民の皆様、これから先の3月、4月の時間の経過のなかでも、宜しくお願いします。
 わたしが一期生の議員だから、なんでしょうか!?
 「ややこしいことに、関わらない方が賢明だぞ」
 「11月の市会議員選挙に影響するんじゃないのか」・・・・
 周辺にいる先輩諸氏から、(なんとも悩ましい!)アドバイス(!)が、真正面から飛んでくるんです。
 が、!!!  

 追記:署名簿提出について、縷々記しましたが、
実は、3万人余の名簿で「終わり」というか、住民投票条例が制定されたかの如く「一安心」とお考えの方がいらしたからなんです。それと、文字通り「新しい病院建設」なのだから、それはよい話じゃないか。
また、いまある二つの市立病院が診療報酬の改定後、ずっと何年にもわたって赤字が続いていることを良くご存知でらっしゃいません。毎年、市の一般会計から多額の補正をしていること。市立病院の経営改革計画そのものがシッカリしていないこと・・・などなど。
 経営健全化は、地方自治体の必須条件です。市立病院の経営再建こそ、市民有権者・大人たちの責任で考えなければなりません。後々子供たちの代まで、これ以上財政の赤字を膨らますわけには参りません。

by iso129 | 2010-02-24 00:41 | 議会

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