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均てん化・・続き   

 平成19年4月から(がん対策基本法)が施行されました。その基本理念の中で、「がん医療の均てん化の促進」が唱えられています。医療従事者にとっても、”均てん化”という言葉は余り聴き慣れない言葉。漢字にすると、「てん」は、ウ冠に、サンズイに占うという難しい字。もちろん、ここでは、変換不能でスミマセン。意味するところは重要で、「生物が等しく雨露の恵みに潤うように、各自が平等に利益をうること」であり、”調整”(高いところを削って等しくする)と対比される表現です。
 基本的施策の中に「がん患者が、その居住する地域にかかわらず、等しく科学的知見に素づく適切ながんに係る医療を受けることが出来る」 「がん患者の状況に応じて疼痛等の緩和を目的とする医療が早期から適切に行われるようにすること、居宅においてがん患者に対し、がん医療を提供するための連携協力体制を確保すること」とあるように、居住地域にかかわらず、また居宅においても”均しく”適切ながん医療が受けられ、その恵みに潤うように必要な施策を講ずることが必要なのです。それが、まさに「がん医療の均てん化」なのです。

 ここまで、緩和ケア支援チームリーダーの、硬い文章が続きました・・・。

 松戸市立病院も市立病院として、がん医療の均てん化をめざし、予防・早期発見、治療、緩和ケアなど総合的かつ適切ながん医療を提供できるよう、地域の医療機関と協力しながら、推進していきます。  「松戸市立病院通信 第2号(2007.7)」より
 以上、気になる言葉・文字のルーツを探りました。
漢字も難解ですが、医療の現場も大変厳しい現実ではあるようです。

by iso129 | 2009-01-17 14:03 | 松戸あれこれ

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